プロジェクト概要

Playwright SSE MCP Serverは、Playwrightブラウザ自動化ツールをModel Context Protocol (MCP) サーバーとして公開するプロジェクトです。このサーバーを利用することで、MCPクライアント(LLMアプリケーションなど)から、Playwrightの強力なブラウザ操作機能を標準化されたMCPプロトコルを通じて安全に呼び出すことができます。

主な機能

  • Playwrightの機能提供: Webページの読み込み、要素のクリック、テキスト入力、スクリーンショット撮影など、Playwrightが提供する豊富なブラウザ操作機能をMCPツールとしてLLMクライアントに提供します。
  • SSEトランスポート: Server-Sent Events (SSE) を使用して、MCPクライアントとサーバー間のリアルタイム通信を実現します。
  • Docker Composeによる簡単セットアップ: Docker Composeを使用することで、依存関係を含めたサーバーの起動を簡単に行えます。
  • カスタムポート設定: 環境変数 'PORT' を設定することで、サーバーのポート番号を柔軟に変更できます。
  • シェルスクリプトによる運用支援: サーバーの起動、停止、ログ確認を簡単に行うためのシェルスクリプトが付属しており、日常的な運用を効率化できます。

インストール手順

  1. リポジトリのクローン:

    git clone https://github.com/torohash/playwright-sse-mcp-server.git
    cd playwright-sse-mcp-server
  2. Dockerネットワークの作成 (初回のみ):

    docker network create mcp-network

    すでに 'mcp-network' が存在する場合は不要です。

  3. Docker Composeでサーバーを起動:

    docker compose up --build

    サーバーはデフォルトでポート3002で起動します。

  4. カスタムポートで起動する場合:

    PORT=4000 docker compose up --build

    上記例ではポート4000でサーバーが起動します。

サーバー設定 (MCPクライアント向け)

MCPクライアント(例: Roo Code)からPlaywright SSE MCP Serverに接続するには、MCP設定でサーバーのURLを指定します。

設定例 (JSON形式):

{
  "mcpServers": {
    "playwright-sse-mcp-server-local": {
      "url": "http://localhost:3002/sse"
    }
  }
}

パラメータ:

  • '"playwright-sse-mcp-server-local"': サーバーの名前(MCPクライアント内で任意に設定可能)
  • '"url"': MCPサーバーのSSEエンドポイントのURL。
    • 'http://localhost:3002/sse': サーバーがローカルマシンでデフォルトポート3002で起動している場合のURL。
    • 'http://<サーバーのホスト名またはIPアドレス>:<ポート番号>/sse': サーバーが別のマシンで起動している場合は、ホスト名またはIPアドレスとポート番号を適切に置き換えてください。Docker環境の場合は、コンテナ名 ('playwright-sse-mcp-server') をホスト名として使用できます。

注意点:

  • MCPクライアントは、サーバーの起動コマンドや引数を直接設定する必要はありません。必要なのは、上記JSON形式のサーバーURL設定のみです。
  • 例としてRoo Codeからの接続設定を記載していますが、他のMCPクライアントでも同様の設定方法で接続できます。
  • ClineはSSEをサポートしていないため、2025年3月時点では利用できません。

基本的な使用方法

  1. MCPクライアントを起動し、上記サーバー設定を適用します。
  2. MCPクライアントからPlaywright SSE MCP Serverに接続します。
  3. MCPクライアントの機能を通じて、Playwrightが提供するブラウザ操作ツールを利用できます。 具体的なツールの利用方法はMCPクライアントのドキュメントを参照してください。

例えば、Roo CodeなどのMCPクライアントであれば、Prompt内でPlaywrightツールを呼び出し、Webサイトの情報を取得したり、操作を実行したりすることができます。

シェルスクリプトによる運用 (オプション)

プロジェクトに含まれるシェルスクリプト ('scripts/playwright-mcp.sh') を利用すると、コマンドラインからサーバーの起動・停止・ログ確認が簡単に行えます。

設定方法:

  1. '.bashrc' や '.zshrc' などの設定ファイルに以下の行を追加し、シェルスクリプトを読み込みます。
    export PLAYWRIGHT_MCP_HOME="/path/to/playwright-sse-mcp-server" # 実際のインストールパスに置き換え
    source "$PLAYWRIGHT_MCP_HOME/scripts/playwright-mcp.sh"
  2. シェルを再起動するか、設定ファイルを再読み込みます ('source ~/.bashrc' など)。

主なコマンド:

  • 'playwright-mcp-start': サーバーを起動 (デフォルト設定)
  • 'playwright-mcp-stop': サーバーを停止
  • 'playwright-mcp-logs': サーバーログを表示

詳細なオプションは 'playwright-mcp-start -h' で確認できます。

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