关键词

Google DriveGoogle Sheetsスプレッドシートファイル操作LLM連携

プロジェクト概要

このプロジェクトは、Model Context Protocol (MCP) を利用して、LLM (大規模言語モデル) が Google Drive および Google Sheets を操作できるようにするサーバー実装です。Google API を介してファイルの一覧取得、コピー、名前変更や、スプレッドシート内のシート一覧取得、コピー、名前変更、データの読み書き、行/列の追加・削除などの機能を提供します。

主な機能

  • Google Drive 操作
    • ファイルのリスト表示
    • ファイルのコピー
    • ファイルの名前変更
  • Google Spreadsheet 操作
    • シートのリスト表示
    • シートのコピー
    • シートの名前変更
    • 指定範囲のセルデータの取得
    • 指定範囲のセルデータの更新（単一範囲・複数範囲）
    • 行の追加・削除
    • 列の追加・削除

インストール手順

  1. Go 環境の準備: Go 1.24 以上がインストールされていることを確認してください。

  2. Google Cloud Platform の設定:

    • Google Cloud Console で新しいプロジェクトを作成します。
    • 作成したプロジェクトで Google Drive API と Google Sheets API を有効化します。
    • 「認証情報」メニューから OAuth クライアント ID を作成します。アプリケーションの種類は「デスクトップ」を選択してください。
    • 作成されたクライアントシークレットを JSON ファイルとしてダウンロードし、安全な場所に保存します（例: '/path/to/client_secret.json'）。

  3. ツールのインストール: ターミナルで以下のコマンドを実行します。

    go install github.com/pushyterrit/mcp-google-spreadsheet@latest

    これにより、'$GOPATH/bin' ディレクトリに 'mcp-google-spreadsheet' という実行ファイルがインストールされます。環境変数 '$GOPATH/bin' がシステムの PATH に含まれていることを確認してください。

サーバー設定 (MCP クライアント向け)

本ツールを MCP クライアント (例: Claude, ChatGPT の MCP サポート機能を持つクライアント) から利用するには、クライアント側の MCP 設定ファイルに以下のような設定を追加します。

{
  "mcpServers": {
    "google_office_tool": { // 任意のサーバー名
      "command": "mcp-google-spreadsheet", // インストールした実行ファイル名（PATHが通っている場合）
      "args": [], // 起動時引数は不要
      "env": { // 環境変数で認証情報などのパスを指定
        "MCPGS_CLIENT_SECRET_PATH": "/path/to/your/client_secret.json", // ダウンロードしたクライアントシークレットファイルのパス
        "MCPGS_TOKEN_PATH": "/path/to/your/token.json", // トークンを保存するファイルのパス（初回起動時に自動作成）
        "MCPGS_FOLDER_ID": "your_google_drive_folder_id" // 操作対象とするGoogle DriveフォルダのID
      }
    }
  }
}
  • 'command': '$GOPATH/bin' に PATH が通っていれば実行ファイル名のみで動作します。通っていない場合は実行ファイルの絶対パスを指定してください。
  • 'env': 必要な環境変数を設定します。各環境変数の値は、ご自身の環境に合わせて置き換えてください。'MCPGS_FOLDER_ID' に指定したフォルダとそのサブフォルダ内のファイルが操作対象となります。

基本使用方法

MCP クライアントが上記の設定を使用して本ツールを起動すると、初回起動時に Google アカウントの認証が必要になります。

  1. 本ツールが起動すると、自動的にブラウザが開き、Google の認証画面が表示されます。
  2. 表示された手順に従い、Google アカウントでログインし、本ツールが必要とする権限（Google Drive, Google Sheets へのアクセス）を許可してください。
  3. 認証が完了すると、ブラウザに成功メッセージが表示され、本ツールが MCP クライアントからのリクエストを受け付け可能な状態になります。ブラウザが自動的に開かない場合は、コンソールに表示される URL を手動でブラウザで開いてください。
  4. 以降、LLM は MCP クライアントを通じて、設定されたフォルダ内の Google Drive ファイルや Google Sheets に対して、定義されたツール（機能）を呼び出せるようになります。

セキュリティのため、操作は 'MCPGS_FOLDER_ID' で指定されたフォルダ内とそのサブフォルダに制限され、不正なパス指定は防止されます。

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